2022.03.23

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「あなたにもできる災害医療の基礎」 ~止血方法~を解説

災害現場のケガで特に注意しなければならないのが『出血』。
人間は全血液の20%(体重50㎏の人で800ml)以上が短時間で失われると出血性ショックとなり、さらに30%(1200ml)以上の出血で生命の危険があると言われています。子どもは、血液量が体重の19分の1と少なく、少ない出血量でもショックを起こします。つまり、いかに迅速に止血を行うことができるかが、とても大切です。
いざ使う場面に遭遇した時に冷静に対応できるよう、この記事を通してしっかりとおさらいしていきましょう。

  • 一つ目:清潔なガーゼを用意する

まずは清潔なガーゼ(またはハンカチ)を用意しましょう。ほとんどの止血には圧迫止血で対応できると言われています。ここでは出血部を慌てて縛ったりせずに、圧迫止血を試みましょう。

  • 二つ目:傷口に直接布を当てて、強く抑える(圧迫止血)

この圧迫止血は傷がかなり深い場合でも有効で、骨が見えているような深い傷でも(動脈以外の出血の場合のみ)、布を詰め込んでその上から傷ごと押さえることで止血をすることが出来ます。10分ほど止血すれば、ほとんどの静脈性出血は止まります。

  • 三つ目:腕を心臓よりも高く上げる(状況が許す場合)

腕を心臓より高く上げることにより、より圧迫止血を簡単にする効果があります。ここでのポイントは、一度圧迫を始めたら外さないことです。傷口を見ようとしてガーゼを出血部から離してしまうと、圧迫時間のカウントはゼロからになります。

(可能であれば)袋を使って袋越しに止血をする
血液は清潔ではありません。感染予防のためにももし身近に袋などがあればそれを手に被せて止血を行うことが最も望ましいです。

止血法はこれで以上になります。3つのステップを押さえ、再度動画をご覧いただいて止血法をマスターしましょう!

日常の応急処置でも、ぜひご参考にしてください。

災害時の自助力を高める ~あなたにもできるファーストエイド~
第1回:~なぜ、自助力を高める必要があるのか?~

 

第2回:~止血方法~

 

第3回:~心肺蘇生方法~

 

第4回:~平時と災害時の医療ニーズはどう変わるのか?~

 

第5回:~市民トリアージの方法~

 

第6回:~感染症下での災害対応~

 

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