JOURNAL #582022.11.24
広報:ジャーナル編集部
大学院で勉学に励みながら、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”インターンとして活動をした、町田友里さんにインタビューを行いました。
①インターン応募のきっかけは?
最初に空飛ぶ捜索医療団と関わったきっかけは、昨年11月に実施された第2回災害派遣トレーニングに学生ボランティアとして参加したことでした。それを機にピースウィンズや空飛ぶ捜索医療団の研修や訓練にボランティアスタッフや参加者として関わらせていただきました。
私は大学院で災害看護・国際看護を勉強しており、その中で防災・減災、災害の急性期から中長期の支援を考えた時に病院や公助の限界を感じていました。その時に空飛ぶ捜索医療団の話を聞き、NGOという民間組織だからできる柔軟性に共感し、内部から学びたい考えインターンに応募しました。
②インターンの期間や内容は?
学校の都合等あり本部でのインターンは2週間と短くなってしまいましたが、インターン後は登録隊員として訓練に参加したり、業務委託契約のもと高知県内の防災力強化事業に業務調整員として従事しております。
インターン期間は、ピースウィンズについて、NGOの資金・経費について、各事業内容についてなど、民間組織で活動する上で必要な研修を受け、様々なことを丁寧に教えていただきました。
また、ちょうど月例訓練が近く、野外病院(フィールドホスピタル)の設営訓練の準備をしていたので、その準備も一部拝見し手伝うことができました。
③インターンや活動を共にする中で印象的だったことは?
空飛ぶ捜索医療団はとにかくいろんな職種の方との協働が多く、医療者でも他分野への知識も広くあり、様々な活動を行っているという所が印象的でした。
災害に関わる職種は多岐にわたり、それぞれの専門性があります。それに対し、空飛ぶ捜索医療団は医療を軸としたチームではありますが、メンバーそれぞれが様々な背景を持った違う専門職で結成されており、チーム内で違う立場の人がお互いの専門性を尊重し協働をしています。そんなチームだからこそ、平時から災害急性期において他機関や団体との繋ぎ役として、とても重要な役割を担っているのではないかと感じました。
④インターンを通して、学んだことは?
災害の備え、支援におけるNGO団体の重要性を学ぶことができました。公的機関はそれぞれで有事の際に向けて、日々備えや体制を整備していると思いますが、法律やシステム、資金面、人員などにおいて難しい課題があるのが現状で、医療機関も同様かと思います。
その点、空飛ぶ捜索医療団は迅速かつ柔軟な対応でその課題解決に取り組んでおり、これまでの私の医療機関等での経験では、このような立場からの支援のアプローチはとても魅力的に感じました。また活動を行う上で資金調達、事業形成等は新たな学びであり、新鮮で勉強になりました。
また多岐にわたる事業を行っているので自分はどこに興味があるのか、なにができてどう貢献できるのかを改めて考えるきっかけになりました。
⑤空飛ぶ捜索医療団の印象は?
とにかくやることがたくさんある!という印象です。
ただ災害時の救命・救助のために活動・訓練をするだけでなく、緊急時に備えた連携組織とのつながりを作り維持していく、災害がない時期は地域医療の充実のために活動し、国外のことも含め対応していく。
様々なことに取り組んでいるからこそ忙しい反面、とてもやりがいのある仕事であると思いました。
このような組織であるからこそやる気があり、優秀なスタッフの方が集まっているのだと思います。
⑥最後に一言!
ピースウィンズや空飛ぶ捜索医療団に少しでも興味を持った方、あるいは災害支援に携わりたいけれど、どのような方法や立場があるのか、どうしたらいいのかなど迷われている方は、まず空飛ぶ捜索医療団が主催する訓練や研修に参加してみるということもいいきっかけかもしれません。
それをきっかけに良い繋がりが広がり、また次につながるかもしれません。
私もまだまだ未熟者ですので、引き続き学び続け、活動を頑張りたいと思います。
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広報:
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