2023.02.09
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【トルコ・シリア地震】現場スタッフからのレポート
72時間の壁 捜索救助の現場
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”のスタッフのうち4人は、提携団体GEAおよびスペインのチームと合流し、ハタイ県イスケンデルンの捜索現場に医療レスキューチームとして帯同しています。被災現場では救急車を呼んでも来られない状況になっています。
捜索救助現場には、厳冬の中、毛布に身を包み、心配そうに、あるいは涙を浮かべながら固唾を飲む被災者ご家族の姿が多く見られます。
レスキュースタッフらもこの3日間で数時間しか寝ておりませんが、地震発生から「72時間のリミット」が近づく8日深夜も、現場に張り付き、決死の捜索・救助活動を続けました。


捜索現場にむかう空飛ぶ捜索医療団のスタッフ
72時間のリミットとは
人間が「飲まず食わず」の状態で生存できる限界は約72時間(3日間)と言われており、災害時も発生から72時間を経過すると救助した方の生存率が大きく低下することが知られています。そのため、人命救助では災害発生後3日(72時間)以内の救出が重視されており、厳冬期の今回は特に時間との戦いになっています。
厳冬の中、助けを待つ人びとのために
支援ニーズの調査を担当するチームは、被害が特に大きかったシリア国境沿いの地域ハタイに入り、被災者のニーズを調べるとともに、毛布、水、ベビーフードなどの物資を配布しました。

物資を調達する緊急支援チーム
現地では夜通しの活動が続いています。
「一秒でも早く、一人でも多く」命を救うために、現場で全力をつくしています。
私たちの支援活動は、皆様のご寄付により支えられています。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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