JOURNAL #472022.06.22

1秒でも早く、助けを求める方のもとへ

看護師:佐々木 綾菜

昨年9月にピースウィンズ・ジャパンに入職し、空飛ぶ捜索医療団の一員となりました、佐々木綾菜と申します。

私は大学病院の高度救命救急センターで経験を積んだ後、災害時など助けを求める方がおられる場所に直接赴き医療支援を行いたいとピースウィンズ・ジャパンに入職しました。
 

 
看護師となった当初は、救急患者の受け入れを行いたいと思い救命センターでの勤務を希望しました。
災害支援を意識するきっかけとなったのは、看護師経験1年目の時に発生した土砂災害です。
 

 
当時は看護師として就職したばかりであり、救助され搬送されてきた方に直接医療を提供することはできませんでした。しかしながら、長時間土砂に埋まった状態で発見され病院に到着された時にはすでに亡くなられていた方に対して、エンゼルケアと呼ばれるご遺体を清める看護を提供することになりました。

このエンゼルケアは、ご遺体が亡くなる前の苦しみの跡が残らないように整え、少しでもきれいな状態で送ってあげたいというご遺族へのケアの意味も込めて行います。
その方は、長時間土砂に埋まっていたこともあって全身に砂が付着しており、何度も保清を行っても身体から砂を取りきることができませんでした。
その時、少しでも早く埋まっている場所から出ることができたら、亡くなられた方であってもよりきれいなお姿でご家族の元に戻ることができたかもしれない、と感じました。
 

 
その後も被災者や事故に遭われた方への看護を幾度となく行い、その中で思うようになったことは「災害や事故の現場に赴いて直接医療を提供することができれば、もっと多くの方を救う事ができるのではないか」ということでした。

病院内にはDMATと呼ばれる災害派遣医療チームもありましたが、勤務のタイミングが合わなければ出動できない上に、他機関が被災者を救出するのを待つことが多いです。

どのように活動すれば良いか悩んでいた時に、たまたま空飛ぶ捜索医療団について知りました。ヘリコプターなど多くの移動手段を保有しており、医療者だけでなくレスキュー隊員や救助犬と共に活動することができる空飛ぶ捜索医療団であれば、自分の目指す医療を提供することができると考えました。
 

 
入職から現在まで幸いなことに大規模な災害や出動事案はありませんが、出動体制の整備や現場活動の訓練を行いながら、コロナクラスター施設への支援やモルドバの仮設診療所でウクライナ避難民に対する医療支援を提供するなど、経験を積み重ねています。

1秒でも早く助けを求める方のもとへ向かい援助することができるように、これからも空飛ぶ捜索医療団の一員として努めていきます。

WRITER

看護師:
佐々木 綾菜

大学卒業後、大学病院高度救命救急センターに勤務。災害現場や救助が必要な状況など医療介入が困難な場での支援を志し、空飛ぶ捜索医療団の登録隊員として重症コロナセンターやクラスター施設支援経験を経て、2021年9月から現職。

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