JOURNAL #342022.02.26
広報・ファンドレイジング(企業連携):新井 杏子
空飛ぶ捜索医療団では、ワクチン3回目接種支援をはじめ国内外の緊急医療支援を行っており、新型コロナウイルスへの対応は現在進行形ですが、企業連携担当として1年以上ぶりとなる今回のジャーナルでは、2020年1月末の活動開始から2年が経過した新型コロナウイルス支援について、企業・団体から寄せられてきた支援を振り返ってみたいと思います。
空飛ぶ捜索医療団ではこれまで、診療所や福祉施設を中心とした医療物資の緊急支援、クラスター発生現場への医療チームの派遣などに取り組んできました。
活動を支えてくださった企業・団体の数は約200。業種も規模も様々な企業からのご支援は、その方法も幅広いものでした。
■企業・従業員からのご寄付
ご支援の方法として最も多かったのは、法人寄付です。
企業としての寄付のほか、給与天引きや福利厚生ポイントなどで従業員の方々から集められた寄付に、企業が上乗せをする方式での寄付もありました。
一部企業には、空飛ぶ捜索医療団の医師が直接オンライン報告をさせていただき、従業員の方々に現場の様子や私たちの活動を知っていただく機会となりました。
新型コロナウイルス支援においては、支援対象地域や対象施設、不足物資などのニーズが日々移り変わります。柔軟に使途を決定可能な現金寄付としていただくことで、医療機関へのアンケート調査などを踏まえ、その時々で最も必要な支援にかたちを変え、迅速に現場に届けることができました。
■寄付付き商品・サービスの販売
消費財を取り扱う企業を中心に多数実施いただいたのが、寄付キャンペーンです。
対象商品の販売個数やSNSシェア数に応じて寄付額を決定いただいた事例や、チャリティTシャツのように、寄付専用商品が設けられた事例もありました。
店頭POPや商品タグ、また、ブランドのSNSなどを通じて、多くの方に日常の生活の中で支援活動について知っていただいたことには、全国のユーザー様との接点を持つ企業ならではの影響の大きさを感じ、大変励まされました。
このほか、自社ネットワークを活かして医療物資支援に尽力してくださったコマツ(株式会社小松製作所)様との協働などについては、greenz.jpでの連載「いかしあう支援のカタチ」でご紹介しています。
企業ご担当者様の生の声をぜひ、ご覧ください。
・第2回(コマツ)https://greenz.jp/2021/03/08/peace_winds_japan_komatsu
・第3回(パナソニック、ユナイテッドアローズ、ユニリーバ・ジャパン)
https://greenz.jp/2021/06/02/peace_winds_japan_zadankai/
空飛ぶ捜索医療団を運営するピースウィンズ・ジャパンでは、法人ご担当者様向けの特設サイトで企業連携事例や方法についてご案内しています。
https://peace-winds.org/company/
企業向けのオンライン事例共有会なども開催しておりますので、ご興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。
本年も、空飛ぶ捜索医療団をどうぞよろしくお願いいたします!
<新しい企業連携のかたち>広告スポンサー
空飛ぶ捜索医療団は2020年、「Yogibo」ブランドの社会貢献プロジェクト「TANZAQ」対象団体に採択され、広告スポンサーとしてサポートを受けています。
一般の方にも実践いただける災害医療の基礎講座をYouTubeで配信しているほか、レスキューチームメンバーのユニフォームや車両へのロゴ掲示を行っています。
広告スポンサーとして空飛ぶ捜索医療団の活動を支えてくださる企業・団体も随時募集しています!
WRITER
広報・ファンドレイジング(企業連携):
新井 杏子
東ティモール民主共和国を研究調査地として大学院を修了後、コンサルティング企業勤務を経てピースウィンズ・ジャパン入職。
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