JOURNAL #302021.12.28

NGOカメラマンとして担う社会課題解決への役割

広報:ジャーナル編集部

ピースウィンズ・ジャパン広報カメラマンであり、空飛ぶ捜索医療団の一員でもある近藤さん。日々様々な現場に赴き、被写体を撮影する際の思いなどを伺いました。

自己紹介をお願いします!
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)でカメラマンをしています近藤史門と申します。
学生時代からカメラ片手に生活をしてきましたが、大学卒業後に前職となるNGOに勤め始め、事業地の様子などを撮影して行く中でNGOカメラマンとしてのキャリアに興味を持つようになりました。
前職では海外駐在員としてエチオピアでの簡易水道建設事業に携わり、20年10月からPWJで活動しています。

PWJに入職するきっかけは?
前職で駐在員をしている際に、現地のコミュニティが少しずつ変わっていく様子を目の当たりにし、この様子をきちんと記録して映像に残さなければ勿体ない!と何度も感じました。
帰国後も現場で培った支援事業の経験と、得意とするカメラの技術を組み合わせて活躍できる場はないだろうかと探していたところ、PWJの「メディアクリエイター募集」という求人が目に入り、すぐに書類をまとめ応募しました。

空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”隊員としての役割は何ですか?
現場での記録係として、出動となれば私も現場に向かいます。
撮影した写真や動画を通じて、支援者様に「自分の支援がどのように役に立っているか」をお伝えし、あるいは関心を持ってくださっている方へ「支援に入ることで現場はどう変わるのか」をお見せする役割を担います。
カメラマンとしての役割と同時に、レスキュー隊の一員としての自覚をもつことも大切で、定期訓練には隊員と共に参加しますし、現場に入る上で必要なレスキューやメディカルの知識と技術の習得に励んでいます。

撮影にあたり、どの様なことを意識していますか?
災害現場や捜索現場には、苦しまれている方がいる、そういった方の心情を可能な限り理解し撮影に臨むことを心掛けています。
苦しんでいる方を前にしてレンズを向けるのはとても辛いことで、決して簡単ではありません。被災者の方が抱える想いや現状の厳しさを痛感し、ジレンマを感じることも多々あります。
単に「絵になる」という理由でカメラを向けるのは、NGOフォトグラファーとして失格だと僕は思います。まずは被災者の方に寄り添う気持ちを忘れず、それぞれの場面に向き合っていきたいです。

●空飛ぶ捜索医療団はどういうチームだと思いますか?
カメラマンが隊の一員としてレスキュー訓練を行っていることからもわかるように、ARROWSには様々な分野の見識を持った人材が集まっています。1つの物事に対する視点もその分とても広いです。
メルティングポットの様に異なる分野の人間が味を出し合っているので、ここにはチームとして活動する楽しさがあります。

私も役割としてはカメラマンですが、自己の安全確保に欠かせないロープワークはもちろん、もしも要救助者に接触した際の初期評価など、現場で必要な技術は他隊員から学び、逆に写真撮影の技術などをチームに共有すれば、それを真剣に聞いて活用してくれます。
互いが互いを高め合えるチームであることに魅力を感じます。

●空飛ぶ捜索医療団の社会的価値として、どのようなことで社会に貢献できると思いますか?
民間ならではの機動力を活かした支援が特徴となるのではないでしょうか。迅速な決断により、ドクターや看護師、レスキューチーム、救助犬、メディアチームまでがまさしく矢のように現場に駆け付け、救助から救命はもちろん、DMATや他機関に対する情報共有を行い、また広く支援者にも現場の状況を知らせることができる。
幅広い分野の支援を1つのチームで行えることが、空飛ぶ捜索医療団の強みだと思います。

近藤さんの今後の夢や目標は?
これからも、カメラマンとしての日々を積み重ねて成長していきたいと思います。
写真や動画は文字通り起こっていることの一場面しかないので、そこから全てを伝えるというのは実はとても難しいことです。
しかし一方で、たまたまSNSで見た1枚の写真、数十秒の動画に心を大きく揺さぶることがあることも事実です。自分が撮影する写真や映像には大きな責任があると感じます。

もちろん事実とは異なるような受け止め方をされないように、本当に現場で起こっていることを切り取り、その場に流れる人々の想いや熱意が伝わるような写真映像を、これからも撮り続けていきたいと思います。

 

 

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こんにちは、空飛ぶ捜索医療団編集部です。 災害や新型コロナウイルスなど、様々な情報をピックアップしてお伝えします。

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