JOURNAL #292021.11.05

災害医療×地域医療への貢献。目の前の命と心のケアのために。

看護師:新谷 絢子

9月から空飛ぶ捜索医療団の看護師として勤務しております新谷絢子と申します。

看護師の道に従事して早くも16年が経過しました。その中でも2011年東日本大震災での支援経験が、私の人生のターニングポイントになりました。支援活動の中で、災害により大切な家族やかけがえのない人を亡くした方々を目の前にし、医療従事者として幾度も無力さを感じました。

震災当時の陸前高田市の様子

「災害で深い喪失により悲嘆に苦しむ人々にどう寄り添っていけばよいのだろうか」自分に何ができるか考え、遺族への悲嘆ケア(グリーフケア)の資格取得を目指し学びました。
また、医療従事者として目の前の人の命を救うことは、単に1人の命を救うことではなく、その人を大切に思う人達の心を救うことにも繋がると感じ、災害医療をとおして1人でも多くの命を救うことに貢献したいと思うようになりました。

また、災害支援をとおして医療従事者がその現場に出向かなければ救えない命や、見えない医療ニーズが多いことに気づき、医療を必要としている現場に自らが出向いて関われる環境に身を置きたいと思い、地域医療にも携わるようになりました。
そして、空飛ぶ捜索医療団の導入研修や訓練に参加する中で、1人でも多くの人を救うことをミッションとし、災害支援に対する様々な価値観や、開拓している災害医療×地域医療の融合に強く共感しました。
私自身もこれまで災害医療×地域医療の両者に携り、追求することのできる環境を求め続けていた中、繋がることが出来ました。

導入訓練参加(ロープ訓練時)

隊員そして支えてくれる他の事業部スタッフの類稀なる才能と経験を兼ね備えた人材の団結力により、空飛ぶ捜索医療団なら多くの人の命、そして心を救うことに貢献できるのではないかと感じています。

福祉施設へ医療支援活動に出動

また、聞こえないことの理解を深め、障害特性に応じた支援の在り方を学びたいと思い、手話通訳を目指しこの10年手話にも関わってきました。まだ日本では災害や医療という命に関わる現場においても、情報格差があるのが現状です。
今後、子ども・聴覚視覚障害・多言語に対する医療・災害現場における情報、コミュニケーションの在り方についても向き合っていきたい課題です。

例え、病気や障害があっても、災害がおきても、へき地であっても。
地域で安心して暮らし続けていける社会を目指し、自分の経験や価値観だけに固執することなく、看護師として様々な社会問題解決のために微力ながらも力を注いでいきたいと思います。

WRITER

看護師:
新谷 絢子

看護学校卒業後。日本医科大学千葉北総病院に勤務。退職同時期に東日本大震災発生。以来、数年災害支援に携わる。病院、看護学校、熊本地震での災害支援、訪問看護での経験を経て2021年9月から現職。

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