JOURNAL #122021.04.05
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンなど3団体が運営する空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は、大阪府からの要請を受け大阪コロナ重症者センターへ看護師を派遣、約2か月に渡り支援を実施しました。
任務を終えた甲斐さおり看護師は以下のように語ってくれました。
私は、新型コロナ軽症・中等症患者の看護を経験し、重症の患者さんの看護もできるようになりたいと思い、空飛ぶ捜索医療団を通してこの任務に応募しました。
現場には全国から危険を顧みず、患者さんの命を救うために集まった、ICU経験豊富な看護師が集まっていました。
そして日々、皆さんの献身的な看護のおかげで歩けるようになって転院していく方や、自宅に帰宅する方をたくさん見ることができました。
私たち看護師のために無料でお弁当を作ってくださるプロジェクトができ、さらにそれに対しても感謝を伝えようというプロジェクトも発足していて、とにかく感謝・感動の日々でした。
大阪コロナ重傷者センターはコロナ専門病院のため、スタッフから患者さんに感染させるかもしれないというストレスがなく、フルPPEでは絶対に感染しないという学びもあり、スタッフ同士助け合い支え合いながら、患者さんのために最善を尽くすことができました。
しかし、スタッフが最善を尽くしても、亡くなる命がありました。
高齢者は特に、コロナで重症化しやすく、命が助かったとしても、ADL(日常生活動作)低下や肺機能低下のため、リハビリも大変です。
高齢者施設や病院でのクラスター発生を予防することが、1番大事だと思いました。
感染経路を断つことができれば、クラスター発生を防げるので、病院・施設職員への支援が1番大事だと思いました。
また、私たち1人1人が、感染予防行動に加えて、発酵食品やローフードを取り入れた食事療法と、屋外での運動や禁煙など、生活習慣病予防を頑張ることが大事だと思いました。
このような貴重な経験の機会を頂けたことに感謝します。本当にありがとうございました。
私たち空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は今後も、新型コロナウイルスをはじめとする支援を継続していきます。
https://arrows.red/supporter_me/
WRITER
看護師:
甲斐 さおり
阪神⼤震災でのボランティアを経て、慶應義塾看護短期⼤学へ入学。同校卒業後、慶應義塾大学病院で勤務。 看護師として産婦⼈科病院、内科⼩児科病院、 緩和ケア病棟、⾼齢者デイサービス、認知症グル ープホーム、在宅ケアなどに従事。 2021年より空⾶ぶ捜索医療団の登録看護師とし て⼤阪、宮城、愛媛にてコロナ対応に当たる。
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