JOURNAL #92021.01.24更新日:2024.01.21

災害支援広報にかける思い-現場の声を届ける活動-

広報:町 浩一郎

こんにちは!空飛ぶ捜索医療団 広報の町と申します!
 

 

私たちには、医療・レスキュー・救助犬・航空・船舶・ロジスティックスなど様々なチームがありますが、広報も空飛ぶ捜索医療団を構成する重要なチームの1つです。
災害が発生すると、広報チームも即座に緊急体制となります。
そして、活動を発信する広報担当、メディアとのやり取りをするメディア担当、ファンドレイジング担当、撮影担当、現場とのやり取りをする担当などに分かれます。
空飛ぶ捜索医療団は「一秒でも早く、一人でも多く。」をとても大切にしているため、全てにおいて遅れは許されません。

私たちの活動や映像などを通して、多くの方に現地の状況を知っていただき1人でも多くの方々に支援を届けたいという思いで常に広報しています。

状況をお伝えしていくうえで、映像や写真は欠かせません。しかし、自分が被災したことを考えると、軽々しく写真などを掲載して欲しいとは思わないかもしれません。
私たちは常に被災者の方々や被災地に十分配慮し、必要以上のものは発信しない、掲載のお願いを丁寧にすることなどを徹底しています。

一番難しいのは、現場と離れているため、支援内容詳細を把握することです。これには電話やメッセンジャーがかかせません。また、最低一日一回は関係者がオンラインで集まり、それぞれの活動を報告・共有します。
さらに最近はSNSの発達などもあり、私たちのところにも様々な被災状況が直接伝わってきます。これらの情報の信憑性を確かめを緊急度・重要度に分け正しく現場に伝えるのも私たちの重要な役割です。

発災から数日経つと、たくさんの企業やパートナーからも支援依頼が来ます。企業やパートナーの思いを形にし、効果を最大化させるのも私たちの役目です。

最後に、私が2019年、台風被害にあった千葉県の被災地支援に入ったときに忘れられない出来事がありました。ある公民館の前で老夫婦が大きなリヤカーを引いて重そうに歩いていました。それを見たリーダーの稲葉が声をかけ、ご自宅まで搬送のお手伝いすることになったのですが、ご自宅は被災されており寝るところもままならず車も損壊、屋根の瓦も飛んでました。しかし、老夫婦はとても喜んでくださり前向きに色々な話しをしてくださいました。そして最後に、食べ物にも困っているはずなのに、私たちに御礼までしてくれようとしたのです。

普段の支援ではどうしても、大局で物事を見てしまいがちです。しかし、当たり前ですが一人一人の人生があり家族があり、それぞれ置かれている状況が違う、支援する上では決してそれを忘れてはいけないと思った瞬間でした。
 

 

 

広報チームはどちらかというと裏方の役割であり現場へ出向くことは少ないですが、常に一人でも多くの被災者の方々の力となり、寄り添いたいという思いは負けていません。
今後も広報という役割に誇りを持ち、全力を尽くしたいと考えています。

<おまけ>空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”豆知識 No.8

Q:空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の広報って他に誰がいるの?

A:町の他にも多くのメンバーが活動をしております。その内の一人に沖縄で広報活動をしているメンバーもいます!

空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”で広報を担当しております、城間美貴(しろまみき)と申します。
私は看護師免許取得後、アフリカのガボン共和国でボランティア活動を行っておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い帰国し、空飛ぶ捜索医療団にて広報活動を行っています。
緊急支援だけでなく、地域医療を支える活動をしている空飛ぶ捜索医療団に惹かれ、現在、沖縄から活動しております。
 


令和2年7月豪雨の避難所でパーテーション設営の様子

 
今後も広報として現場の声を皆様に届けていけるよう引き続き精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。

▼空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”へのご支援はこちらから▼
https://arrows.peace-winds.org/donation/

 

WRITER

広報:
町 浩一郎

大学を卒業後、都内の民間企業でITエンジニアとして従事。その後、シンガポールに渡り約9年間、民間企業で現地責任者として勤務。日本帰国後にピースウィンズ・ジャパンに入職。現在はコミュニケーション部東京事務所マネージャー。

関連ジャーナル一覧

最近のジャーナル一覧

CONTACT

講演・セミナー等のご相談

お問い合わせフォーム